BBQ初心者の方向けに、BBQグリル(コンロ)のシンプルな選び方をご紹介します。
- 形状・・・調理内容や用途に適したものを選択
- 大きさ・・・使用人数に適したサイズを選択
- 素材・・・コスパ重視か質重視かで選択
以上の3点に着目して、ぴったりな1台を購入しましょう!
【形状】BBQグリルの種類と特徴
バーベキューグリルの形状は、主に以下の4つです。
- 脚付きグリル
- 卓上グリル
- ピラミッドグリル
- フタ付きグリル
それぞれ特徴を見てみましょう!
【脚付きグリル】
大人数向き(4、5人~) 直火NGの場所でもすぐに使える。 脚の高さを調節可能なものが多く、立食・座食どちらもOK。 |
【卓上グリル】
少人数向き(2、3人) 収納がコンパクトで持ち運びしやすい。 テーブルに置いて皆で囲んで調理しながら食べられる。 |
【ピラミッドグリル】
焚き火台にもなり、ダッチオーブン料理も可能。 面積を2分し、BBQと焚き火料理を同時に行えるものもある。 色々な調理スタイルを楽しめる。 |
【フタ付きグリル】
火の通りにくい料理(ローストチキンや分厚いステーキなど)に向いている。 |
【選び方】調理内容から選ぶBBQグリルの種類
何人くらいで、どんな料理をするのか想像してみましょう!
肉や魚介類を焼くだけなのか、焚き火をする予定なのか、ステーキやローストチキンなど本格的なBBQを行いたいのか・・・。
それによって、選ぶグリルの種類も決まってきます。
BBQだけなら「脚付きグリル」か「卓上グリル」でOK
単にBBQだけ出来れば良いという場合は、脚付きグリルか卓上グリルでOKです。
初心者がまず初めに購入する基本の一台としてもおすすめです。
- 用途:BBQ(網焼き、鉄板焼き)
- 出来る料理:焼肉・串焼き・焼きそばなど、一般的なBBQ料理
その場合、次に気にすべきポイントは使い方とグリルの大きさです。
例えば、大家族で浜辺やキャンプ場、ガレージ等でBBQをしたり、誰か一人が立ちっぱなしで調理担当をする町内会のイベント等では、脚付きグリルが便利です。
逆に、少人数の家族や、夫婦・カップルなどで手軽にBBQをする場合には、卓上グリルが丁度良いでしょう。
網焼きと鉄板焼きで面積を半々に仕切れるもの、引き出し式で炭の出し入れが簡単に行えるもの、サイズは小さくても脚付きのものなど、様々なBBQグリルが発売されています。
用途や人数に合わせて、使いやすいものを選びましょう!
ところで、網焼きだけだとピザや燻製は出来ないのか?と思う人もいるでしょう。
大丈夫、出来ます!(ただし、ちょっとした工夫やオプションパーツの購入が必要)
気になる方は、以下も参考にお読みください。
焚き火も楽しみたいならピラミッドグリル
ピラミッドグリルは焚き火台にもなる優れもので、持ち運びもコンパクトです。
BBQの他、ダッチオーブン料理、釣り鍋料理、囲炉裏と、色々なスタイルを楽しめるのが特徴です。(※オプションパーツの購入あり)
面積をBBQ網と焚き火の半々に分けて、BBQと鍋料理を同時に行う事も可能です。
ただし、大家族が1台でBBQと焚き火を同時に行うのは意外と大変です。
子ども達が大勢いる場合には、半分の面積だけで焼く肉が追い付かなかったり、あれもこれも同時にするのが疲れてしまったり・・・。
大家族でBBQと焚き火を同時に行いたい場合には、最終的にBBQ専用グリル+焚き火台(またはピラミッドグリル)の2台持ちが一番便利です。
少人数の家族や、落ち着いた年齢層のグループ、その時々で色々なスタイルを楽しみたい家族には、ピラミッドグリルが重宝します。
本格的なBBQを楽しみたいならフタ付きグリル
フタ付きグリルの最大の特徴は、レストラン顔負けのジューシーで美味しい本格肉料理が堪能できることです。
分厚い肉にもしっかりと火が通るため、ローストチキンやステーキも思いのまま!
蒸し焼き、スモーク、ローストが可能で、燻製やピザも楽しめます。
アメリカのトップシェアブランド、Wever(ウェーバー)のチャコールグリルが有名です。
【サイズ】使用人数ぴったりの大きさが最適サイズ
大きすぎるグリルは、燃料消費量が多くコストがかかり、持ち運びや後片付けも面倒です。
使用する人数にぴったり合った大きさのグリルを選びましょう。
<大きさの目安>
- 2~3人用:30×20cm
- 4~5人用:40×30cm
- 6~8人用:60×40cm
商品には使用人数の目安が記載されているので、購入前に必ず確認しましょう!
【素材】コスパ重視ならスチール製・質重視ならステンレス製
バーベキューグリルの素材は、大きく分けて2つです。
スチール製 | 安価でリーズナブル。重くて錆びやすく長持ちはしない。 |
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ステンレス製 | 価格は高め。軽くて耐久性に優れ長持ちする。 |
※その他・・・アルミ製(軽量で耐久性にも優れている。価格は高価。)
「とりあえずバーベキューを体験してみたい」「年に1、2回しかバーベキューをしない」という場合には、コスパの良いスチール製がおすすめです。
一方、「頻繁にバーベキューをする」「何年も大切に使いたい」という場合には、質の良いステンレス製がおすすめです。
バーベキューの豆知識
BBQに関する、ちょっと役立つ豆知識のコーナーです。
◆グリルとコンロの呼び方の違い
BBQグリルとBBQコンロ、2つの呼び方の違いは何でしょうか?
- グリル:網焼き料理に使う調理器具のこと
- コンロ:炭・ガス・電気などで調理する持ち運び可能な「炉」のこと
一般的にどちらでも意味は通じるので、このブログではBBQグリルと呼んでいます。
大きな塊肉を焼くなど、本格的なBBQイメージのあるフタ付きグリル。
しかし、網焼きグリルでもフタ付きグリルと同様の効果を得ることは可能です。
以下のいずれかの方法で試してみましょう!
- 食材にアルミ箔を被せて、四隅や端に重し(石など)を置いて調理する。
- 食材に深めのアルミ皿やボール状のフタを被せ、上から重しをして調理する。
コツはしっかりと重しをして、隙間の無いよう密閉すること。
フタを開ける時は熱い蒸気が上がるので、火傷には十分注意しましょう。
BBQに慣れてきたら、「ピザも焼けたらいいなぁ」と思うかもしれません。
オーブン効果の無い網の上でピザを焼くには、別売のピザオーブンが便利です。
網の上に乗せるだけで、即席のピザ窯が誕生しますよ!
専用の燻製調理器が無くても、燻製は手軽に楽しめます。
例えば、こんな方法で即席の燻製器を作れます。
<用意するもの>
- 深めのアルミ皿(直径20cm以上、深さ5cm以上)2枚
- アルミ皿より大きめの網
- 燻製チップ(大さじ1杯程度)
- 重し(石など)
<燻製の作り方>
BBQ台の上にアルミ皿を1枚乗せ、燻製チップを入れて網を乗せます。
網に食材を並べたら、もう一枚のアルミ皿をひっくり返してフタをします。
上に重しをして5~10分待てば、燻製の出来上がり!(食材が色付けばOK)
リーズナブルな使い捨ての燻製キット(500円~)や、100均のスモークチップも売っているので、気軽にトライしてみましょう♪