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劇団四季(札幌)閉館の理由は?今後の公演や新劇場建設の予定も調査

劇団四季(札幌)閉館の理由は?今後の公演や新劇場建設の予定も調査

幼稚園のママ友が「この間子どもと一緒にリトル・マーメイド見に行ってきたんだ~。」と言うので、「へぇ~、うちは男の子だから多分違う方が好みかも・・・。」

なんて話していると、唐突に「でも劇団四季札幌から無くなっちゃうでしょ?」
と言われ、「は!?」

え、そうなの?なんで?残念!
・・・て言うか、知らなかった。

思えば小学生の頃、初めて劇団四季のCATSを観て、「将来はミュージカルスターになってブロードウェイに立つ!」なんて夢見てしまった頃が懐かしい・・・フフ。

いやいや、それはさて置き、北海道から劇団四季の劇場が消えてしまうのは本当に残念です!

どうして閉館しなければならないのか、その理由は?
今後も北海道で劇団四季の舞台を観る事は出来るのか?
はたまた新劇場の建設予定はあるのか?

等々、色々気になったので調査してみました!

劇団四季の札幌劇場(北海道四季劇場)閉館の理由は?

閉館

北海道での劇団四季の歩みは、1993年~1999年まで札幌駅構内に常設されたJRシアターからスタートしました。

その後、2011年1月に現在の場所(札幌市中央区東1条10)に北海道四季劇場がオープン。

当初は5年程度の稼働予定だったのが、2度の契約延長を経て現在まで劇場が存続したそうです。

ところが、北海道四季劇場は2020年3月15日(日)をもって千穐楽を迎え、札幌から撤退する事が決定したのです・・・。

残念ながら、現在公演中の『リトルマーメイド』が札幌でのファイナル公演となっています!

【劇団四季】札幌公演情報スペシャルページ

札幌劇場(正しくは北海道四季劇場)は北海道に1つしかない劇団四季専用劇場。

それが無くなるという事は、北海道から劇団四季が無くなってしまうということです(涙)

北海道のファンは「なぜ閉館しちゃうの?」と、さぞガッカリした事でしょう。

閉館の理由を調べてみると、札幌の四季劇場は土地契約の終了が理由で閉館するそうです。

このたび劇団四季は、北海道四季劇場(中央区大通東)に関わる土地賃貸契約について、2020年8月末日まで延長し、この時期をもちまして本契約を終了する運びとなりました。

(引用元:劇団四季公式ホームページ

それでも今までは契約延長により存続して来た訳ですが・・・。

今回は札幌市の都市再開発が決め手となり、2020年8月末日を持って契約を終了する運びとなったようです。

さて、この「都市再開発」とは何ぞや?

ニュースで度々報じられておりますが、要するに「2030年開通予定の新幹線の駅を札幌駅東側に造ろう!」という計画。

また「大通公園をテレビ塔の東側まで延長して、老朽化したビルも建て替えよう!」という計画も。

これらにより札幌駅・大通公園の周辺一帯を再開発しようとする札幌都市計画ですね。

そして北海道四季劇場のある場所はというと、まさにそこ!

大通公園テレビ塔のすぐ東側の一角なのです。

下は大通東1丁目の再開発のイメージ図ですが、オフィスビルやバスターミナルと書かれた場所に、現在は劇団四季の北海道劇場が建っています。

大通東1丁目の再開発

(引用元:北海道建設新聞)

このエリアには現在、他にも北海道電力や中央バスターミナル等がありますが、いずれも老朽化しており、これらを集約して新しくしよう!という計画のようですね。

札幌市では現在、街のあちこちで工事やビルの建て替えが行われており、札幌駅・大通公園を中心に再開発が進められているところです。

創成川より東側は今まで開発が遅れていた地域ですが、新幹線開通により札幌駅は創成川を越えて東1丁目まで延長予定。

また大通公園も東2丁目まで延長される予定だそうです。

そうであれば、劇団四季の北海道劇場がこのタイミングで現在の場所から無くなるのは、理にかなっている様な気もしますね。

札幌市の再開発は、新幹線開通の2030年を目指してほぼ同時進行の様子なので、10年後には新しい札幌の姿が目に見えて来るのではないでしょうか。

その頃には、劇団四季の北海道劇場も新たな姿で札幌に登場しているかもしれませんね!

閉館後の今後の公演や新劇場建設の予定を調査!

ステージ

当初、札幌の北海道四季劇場は解体・取り壊しの上、本来の所有者である竹中工務店(大阪市)に敷地が返却される予定だったそうです。

しかし、劇団四季の吉田智誉樹(ちよき)社長が北海道新聞に明かしたところによると、北海道四季劇場を所有する四季株式会社(横浜)は2020年3月15日(日)の最終公演後、札幌市に劇場を無償譲渡するそうです。

そして札幌市は劇場を取り壊さずに貸館として存続させる方針とのこと。

今後は札幌市芸術文化財団が運営して、一般にも貸し出されるという事です。

劇団四季は新劇場を探す等の道も探っていたようですが、今のところ新たに新劇場が出来るという情報は無さそうです。

札幌の劇場は無くなり、新劇場の建設も無い・・・。

でもご安心あれ!

「劇団四季が北海道から撤退することは無い」との意向は、以前から四季株式会社の広報宣伝部も言っていました。

そして吉田社長自ら、劇団四季の北海道公演は今後も譲渡後の札幌劇場や市内の他の会場で続けることを公言して下さいました!

現在と同じ札幌の劇場でまた劇団四季の公演が観られるのは嬉しいですね♪

ただ気になるのは、今後の公演の頻度ではないでしょうか?

吉田氏はその事についても言及していますが、残念ながら2か月程度に及ぶ長期公演は2年に1回程度になる見通しとのこと。

随分少なくなってしまうのですね・・・。

今まで普通に在った物が突然無くなってしまうと、存在していた事が有難く感じます。

今後は公演回数が減ってしまうため、チケットの入手が以前よりも難しくなるかもしれません。

北海道公演の際にはチケット情報を要チェックですね!

因みに現在公演中のディズニーミュージカル『リトルマーメイド』ですが・・・。

こちらは2019年12月1日(日)~2020年3月15日(日)(千穐楽)までの分のチケットが、既に最終販売分として9月7日(土)午前10時から発売されています!

(※「四季の会」会員の方の先行予約は2019年8月31日(土)午前10時から発売開始)

まだ座席に空きは有るようですが、閉館前に最後の公演を観たい人は早めに予約した方が良いでしょう!

【劇団四季】チケット予約

補足情報

ここで劇団四季絡みでちょっと素敵なお知らせを♪

実は先日友人に誘われ、劇団四季出身で現在は小樽正行寺のご住職、岩本達典氏による親子ミュージカルレッスンを受けて来ました。

そこで、「小樽の子ども達はプロの歌や踊りに触れる機会が少ないと感じ、子ども達にもっと本物の芸術に触れる機会を提供したい。」とのご意向で、素敵なステージの企画を紹介して頂きました。

2019年10月4日(金)ウィングベイ小樽5番街3階ヲタル座にて公演予定の、『THE 4TH OTARU MUSICAL FESTIVAL』です!

THE 4TH OTARU MUSICAL FESTIVAL

(※クリックで画像拡大)

岩本達典氏(劇団四季出身)、港幸樹氏(劇団四季出身)、山岸麻美子氏(東宝ミュージカルアカデミー出身)による公演で、『子ども向け公演』(約60分、17:00開演)と『一般公演』(約80分、19:00開演)があります。

素晴らしいのは、『子ども向け公演』ではただ観て聴くだけでなく、皆でミュージカルを歌ったり踊ったりするワークショップがあること!

お子さんに初めてのミュージカル体験をさせてあげたい人には是非お勧めです!

また『一般公演』の方も未就学のお子さんと一緒に鑑賞出来るので、普段小さなお子さんがいてなかなか舞台を観に行けない人にも朗報です♪

ヲタル座は126席という小劇場のため、至近距離で生の公演を楽しめるのが大きな魅力。

どちらの公演も破格の入場料となっていますので、行きたい人は早い者勝ちですよ!
(私も観に行きま~す!)

『子ども向け公演』
未就学児:無料、小中高生:500円、大人:1,500円

『一般公演』
未就学児:500円、小中高生:1,000円、大人:2,500円

そしてそして!!

出演者の岩本氏よりこっそり予定曲目も教えて頂きました!

【子ども向け公演】

  • パート・オブ・ユア・ワールド『リトルマーメイド』
  • ア・ホール・ニュー・ワールド『アラジン』
  • とびら開けて『アナと雪の女王』
  • スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス『メリーポピンズ』

【一般公演】

  • メモリー『キャッツ』
  • 愛を感じて『ライオンキング』
  • オン・マイ・オウン『レ・ミゼラブル』
  • オール・アイ・アスク・オブ・ユー『オペラ座の怪人』

上記の他にも、まだまだ沢山の曲が予定されているそうです!

秋の始めに、素晴らしい芸術に触れてみてはいかがでしょうか♪

【お申込み・お問合せ】
TEL:0134-22-7898(小樽正行寺)
Mail:omf@syogyoji.or.jp

※お申込みの際は、参加公演名、参加人数、参加者氏名(未就学児/小中高生/大人)、電話番号をお伝え下さい。

まとめ

いや~、それにしても劇団四季の札幌劇場閉館は残念ですね。

千穐楽では涙する観客も多いのではないでしょうか。

私も子どもが小さい時にCATSを観に連れて行きましたが、あまりに小さくて覚えておらず、もう一度観せてあげたいと思っていたので残念です。

私事ですが、子どもの頃劇団四季の公演を観たことをきっかけに、ブロードウェイに立つ!ことは出来ませんでしたが(笑)、ブロードウェイを観に行くことは出来ました。

色々なミュージカルを観る中で、その舞台によって随分と客層も違うこと。

またN.Yには様々な個性溢れる劇場が多い事に気付きました。

新しい劇場だけが素晴らしいという訳でもなく、古くても格式高い素晴らしい劇場が数多くありました。

札幌が再開発され、新しいビルが建ち並ぶのを楽しみにしていますが、何かN.Yの様に情緒溢れる懐かしい気配も期待してしまうのは欲張りでしょうか。

また歴史を重ねて行けば、札幌にも豊かな文化が蓄積されて行くのでしょうね。

劇団四季札幌劇場の閉館は大変残念ですが、今後の公演に期待すると共に、例え閉館になってもミュージカル愛を忘れず(笑)、公演があればまた親子で観に行きたいと思います♪