留学するのに英語が全く話せない!と不安な人は結構多いのではないでしょうか。
あるいは、自分の英語って実際どこまで通用するの?と思っている人も。
私は小学生の頃から英語の塾に通い、それなりに勉強もしてきたつもりでしたが、いざ現地の生活では全然英語が話せずに落ち込んでしまいました。
ところがその一方で、私より絶対に英語力は低いのに、堂々と海外で英語を話している人にも出会って驚いたのです。
文法が中学1年レベルなのに忙しいレストランでバリバリ客をさばいているクラスメイトや、発音が超ジャパニーズイングリッシュなのに全く動じずに現地の人と話せる日本人など。
この違いって何でしょう?
英語を話せる話せないって、本当にテストの結果だけなのでしょうか?
そんなリアルな体験を元に、私が考える短期留学に必要な英語力と、英語が話せない人におすすめの勉強法についてお伝えしていきます。
短期留学に必要な英語力はどれくらい?
私にとって初めての留学は、たった1か月間のニューヨーク短期語学留学でした。
ニューヨーカーは皆早口です。世界中から色々な国籍や人種の人達が集まるため、クラスメイトも英語にそれぞれ訛りがあり、性格も日本人とは異なります。
語学学校ではまず初めにテストがあり、自分に合ったレベルのクラスに振り分けられるのですが・・・。
クラスに入るともの凄い会話が飛び交っていて、私は先生に質問された意味すら分からず萎縮してしまいました。
日本みたいに手を挙げて発言~、なんて事はなく、先生が話している途中でも皆どんどん勝手に質問して意見を言うので、そのスピード感と騒がしさにただただ圧倒されっぱなし。
全く会話について行けず、初めは学校生活が苦痛でした・・・。
ところがある日、そんなバリバリ話せるクラスメイトの一人が、いざ文法になると中学1年レベルの知識も無いことを知ってびっくり。
また文法も会話も駄目なのに、リスニングだけは群を抜いて素晴らしい生徒もいるのです。
つまり、その国その言語によって、得意な分野とそうでない分野が皆それぞれ違うということ。
日本人はリスニングとスピーキングがとにかく弱い!でも文法と筆記は超出来る!(笑)
他の国の生徒にすれば、それはとても不思議なことでしょう。
初めての留学で英語が全く話せない人にまず目指して欲しいのは、中学校レベルの英語力です。
以下の事に意識して英語力を磨くと良いでしょう。
- 中学英語の基本的な文法を覚える
- 単語一つ一つの発音を綺麗に正確に覚える
- 早口の英語や訛りのある英語に耳を慣らしておく
- 中学英語でも出来る簡単な会話のフレーズを覚えておく
特に3番目のリスニングはとても大事です!
日本人の超苦手とする分野なので、一生懸命やりましょう。
逆に文法は得意分野なので、出来れば高校英語の文法まで覚えておくと、会話の幅がグンと広がりますよ!
英語が話せない人におすすめの勉強法
書店に行くとたくさんの英語のテキストがずらり!
どれも必要そうに思えてしまいますが、私がおすすめの勉強法は、まず英語のテキストは3冊以内に抑えておくこと。
文法の本、単語の本、英会話の本くらいで十分!
たくさん買ってもどうせ覚えられないので、一冊を徹底的にやり込むことが大切です。
それに加えて、オリジナルのノートを1冊用意しましょう。
そこに、実際の留学先で使いそうな英単語やフレーズを場面ごとにまとめておくことをおすすめします。
例えば、
- 空港
- ホームステイ先
- 学校の授業
- スーパー
- コインランドリー
- 銀行
- レストラン
などの場面が想定できます。
私が初めての留学先に着いて早々、ホームステイ先で同居していた日本人女性と道を歩いていると、突然道を尋ねられました。
彼女の英語は初歩レベルだったのですが、即座にGo straight.と一言、道の向こうを指さしました。私はその時、そんな丁寧な英語じゃなくても良いんだ、と思いました。
同じことを伝えるのでも、丁寧で洗練された言い方もあれば、ごく簡単でシンプルな言い方もあります。英語が話せない人は無理に長いフレーズを覚えようとせず、最も簡単なフレーズを場面に合わせて1つずつ暗記するようにしましょう。
ここで、「暗記する」というのがポイントです!
フレーズや単語を正しい発音できちんと暗記すると、映画やニュースを英語で聞く際、それがさらりと聞こえてくるのです。それを1つずつ増やす事で、リスニングが段々楽しくなってきます。
簡単で言いやすいフレーズということは、頻繁に使われるフレーズだと言うことです。
映画の中でもじゃんじゃん出てくるので、英語が分かった気になってきます(笑)
発音に悩んでいる人も多いと思いますが、聞こえたままを真似するのが一番です。
出来ればマンツーマンレッスンなどの機会を設けて、先生に正しい英語の発音を教えてもらうと近道ですよ!
まとめ
初めての短期留学では往々にして、自分が思っていたよりも英語が話せない事にがっかりするものです。
私の場合、スーパーのレジでお釣りが聞き取れなくてがっかりしていると、そこはリトルスペインでそもそもスペイン語だった!という笑い話もありますが(笑)
学校にもよりますが、クラスでは様々な国籍の学生にも出会うことでしょう。
皆お国訛りの英語を話すので、自分が勉強してきた英語と違って聞き取れないこともありますが、それも慣れです。
色々な国の友達ができると、英語は世界中に数ある言語の一つに過ぎないのだなと感じます。
私は初め、クラスの英会話のレベルに全くついて行けませんでしたが、ちゃんと仲の良い友達も出来ましたし、1か月後には英語で夢も見るようになりました。
代わりに、「電車」「音楽」などの簡単な日本語がすぐに思い出せなくなっていました。
そしてはっきりと分かったのです!
あと3か月いたら、どのくらい英語力が身に付いているかを。
「惜しいな~!今ここで帰るとは・・・もっといたい!」と思いました。
短期留学は期間が短い分、事前に日本でどれだけ英語を勉強してきたかによって、経験できる事の幅が全然違ってしまいます。
短期留学に必要な英語力に、本当は決まった基準なんてありません。
やればやっただけ良いに決まっているのです!
そして勉強法も人それぞれかもしれませんが、日本人の苦手なリスニングとスピーキングに力を入れると良いのは確かです。
ネットでCNNニュースを視聴したり、子ども向けアニメでリスニング力を養うのもおすすめの勉強法です。
ちなみに私のおすすめ(お気に入り?)アニメは、「おさるのジョージ」です!
努力は絶対に裏切りませんから、話せないことを恐れず、身の周りの色々な事を英語で表現する練習をしてみて下さいね!